森田澄夫のリサイタルレポート
The 11th SUMIO MORITA RECITAL
悲しみと 嘆きの 向こうに
森田澄夫の歌い語り
木下宣子のドラマチックな詩 台本
気鋭の作曲家 池上眞吾の音楽
日 時 2010年 4月 4日(日) 14:00開場 14:30開演
会 場 津田ホール
和洋の織りなす三つの軌跡
曲 目
◎ 歌物語
与吉のオラショ 初演
平和でのどかな島を襲った 隠れキリシタン狩り
拷問で 愛する妻子を殺されながら
生き残った転びの与吉に 与えられた使命とは……
◎ 折り鶴抄
今もきこえる 折り鶴たちの嘆きの歌が……
原爆の少女禎子の ひたむきな祈りを託されて
◎ 間奏曲 初演
◎ 宵待人
生涯をかけて追い求めたもの 人みな平等 そして……
大正ロマンの寵児 竹久夢二の知られざるもう一つの横顔
対 談「夢二の待っていたもの」
谷口朋子(竹久夢二美術館学芸員) 聞き手 木下宣子
出演者
池上眞吾 作曲 箏胡 弓三絃
平野裕子 十七絃
利根英法 箏 十七絃
木村俊介 笛
田嶋謙一 尺八
望月晴美 囃子
舞踊(ゲスト)
小島千絵子———民俗芸能舞踊(鼓童)
今回のコンサートはずっと以前から構想を温めていたものでした。
邦楽器伴奏で我々声楽家が歌える日本の歌曲や歌ものの創造、これが今、一番力を入れている課題です。
特に自分が最も興味のあるドラマ性に満ちた歌物語を3作演奏できたことは、喜びに耐えません。
なかでも何人もの役を一人で演じた40分のモノオペラ(オペレッタ、和製ミュージカル、どれでもOK)「与吉のオラショ」が
お客にそのテーマやドラマが伝わり、無理なく受け入れられられたことは今回最高の喜びでした。
(長さといいオペラのスタイルといい、歌ものを邦楽器伴奏だけで作られたこのような作品は、実はこれまで全く無いのですヨ。
皆さんは歴史的な初演に立ち会われたわけです)
これが上手く行ったとしたら、台本、作曲、共演者、みんな本当に力がある人たちで(名人達です)、そして、照明をはじめとした
裏方さんも含めて、みんなが同じ方向を向いて舞台を創ったからでしょうね。
出来ることなら博多のよいよい会の仲間にも見てもらいたいものです。
森田澄夫
やっと当日の写真も出来てきました。
ご覧下さい。
(撮影:遠藤湖舟)